ベーシストなら悩んだことがある1弦と4弦の音量差。
コンプをかけるのもいいですが、かけすぎるとライブ感がなくなって、のっぺりとした『ダサい』音になってしまいます。
『かといって、弦高を変えるのもなぁ・・・。』それなら、ピックアップを変えましょう。
『DiMarzio DP123』なら、弦ごとのボールピースの高さを変えることができます。
六角レンチでボールピースの高さが微調整できるので、「あー、もうちょい1弦が前に出たら・・・」という微妙なニュアンスも簡単に調整できます。
この記事では、そんな『DiMarzio DP123 Black』について、実際の使用感をレビューしていきます。
Fender GTX-7(フットスイッチ)
目次
DiMarzio DP123の特徴・外観
『DP123』はDiMarzioから発売されているベース用ピックアップ。
色はBlackとCreamの2色があります。
SoundHouseの商品紹介から、Fender系のサウンドであることが特徴です。
ジャズベース用ピックアップセット。セラミックマグネットを採用し、伝統的なフェンダージャズベースのウォームで丸みのあるサウンドを再現しています。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/28283/
弦ごとの音量調整が可能
ボールピースが六角レンチで調整できるようになっているので、弦ごとの音量調整が簡単にできます。
『4弦はカッコいいのに、1弦がしょぼい・・・』『何しても、全体的にいい感じにならない』っていう時にバランスとの取れたベースサウンドに調整することができます。
現代的なサウンド
サウンドの特徴としては、ローミッドにサウンドの重心があり、ハイが抑えられた感じです。
パワー感のあるサウンドで、ロックやポップスなどのジャンルと相性がいいです。
歪みとの相性がいい
クリーンのサウンドもいいですが、歪みとの相性がいいです。
歪ませるとエッジの効いたカッコいい歪みサウンドになります。
DiMarzio DP123のいいところ・メリット
ここからは、実際に『DP123 Black』を使ってみて感じたメリット・いいところを解説します。
ベースの音作りがしやすい
弦ごとの音量差がなくなるので、ベースの音作りがしやすいです。
『4弦はこれくらいのボリュームが欲しいけど、1弦が全然出てないなぁ』って感じで、その間をとると中途半端になる。
『かといって、コンプを使っても限界があるし・・・。』
こんな悩みが吹き飛びます。
僕自身、『MXRのM80 Bass D.I.+』で大体の音作りはしてますが、このピックアップに変えてからサウンドが安定しました。
どこに行っても、同じセッティングで弾けます。
指でもピックでもスラップでもカッコいい
コンプを使わずとも音量のバランスが取れるので、指でもピックでもスラップでも安定したサウンドで弾くことができます。
僕自身、指弾きが圧倒的に多いですが、ゴリゴリのロックサウンドが欲しい時はピックを使ったり、曲によってはスラップをしたりします。
基本的に指弾きなので、M80だけで十分ですが、スラップのためにコンプも導入してもいいかなって感じです。
ボディ加工がいらない
DP123は、ボディ加工なしで取り付けることができます。
僕自身、Fender系のボディにつけましたが、ボディに加工なしで取り付けることができます。
取り付けてみるとカッコいい
真ん中のボールピースが目立たないぶん、真っ黒なイメージで、ダサくならない?ってなる人もいると思います。
ですが、取り付けてみるとしっかりカッコいいです(個人の感想)。
人とは違う見た目になるので、周囲の人からも『何このピックアップ』ってなること間違いなしです。
DiMarzio DP123の気になるところ・デメリット
気になるところとしては、ポッドとコンデンサの抵抗値が違うところです。
ポッドとコンデンサの交換がいるかも
DiMarzioの公式ページをみると、以下のように書かれています。
- ボリューム:500kΩ
- トーン:250kΩ
- コンデンサ:0.33μF
DP123に交換予定なら、コンデンサやボリュームポッドも買っておきましょう。
Fender純正と少し高さが違う
僕の持っているジャズベースでは、ピックアップの高さが微妙に違いました。
ですが、ピックアップの下に入っているスポンジを押し付ける感じで取り付けています。
今のところ特に問題はありません。
『DiMarzio DP123』の競合製品との比較
DiMarzio DP123とよく比べられるピックアップと比較します。
『SEYMOUR DUNCAN SJB-3』と『BARTOLINI 9S L/S』との違いを表にまとめて紹介します。
製品名 | DiMarzio DP123 | SEYMOUR DUNCAN SJB-3 | Bartolini 9S L/S |
色 | BlackとCreamの2色 | Blackのみ | Blackのみ |
サウンドの特徴 | ローミッドに腰があり、パワフルでエッジの効いたサウンド | ウォームで豊かなサウンド、ヴィンテージテイスト | クリアでバランスの良いサウンド |
ボールピースの調整 | できる | × | × |
価格(2024.4現在) | ¥32,824 | ¥38,800 | ¥47,422 |
SEYMOUR DUNCAN SJB-3の特徴
SEYMOUR DUNCAN SJB-3を簡単に表すとこんな感じです。
- ウォームで豊かなサウンドで、ヴィンテージテイストがある
- DP123と同程度の価格帯
- 取り付けにボディ加工が必要な場合がある
Bartolini 9S L/S
Bartolini 9S L/Sを簡単に表すとこんな感じです。
- クリアでバランスの良いサウンドが特徴
- DP123よりも高い
- 取り付けにボディ加工が必要な場合がある
『DiMarzio DP123』と『SEYMOUR DUNCAN SJB-3』と『BARTOLINI 9S L/S』ならどれを選ぶべきか?
これらのピックアップは、それぞれ異なるサウンド特性や価格帯を持っており、ベーシストの演奏スタイルや好みに応じて選択することが重要です。
どのピックアップも、それぞれ個性があって面白いです。
ご自身のスタイルや音楽性に合わせて選んでみてください。
DiMarzio DP123のレビューまとめ
今回は、DiMarzio 『DP123 Black』についてレビューしました。
ピックアップを変えるだけでもベースのサウンドは変わります。
正直、エフェクターを買うよりも高くなるかもしれませんが、ベース本来の音が変わればエフェクターも効果的に使うことができます。
DP123なら弦ごとの音量差も調整しやすくなるので、ベースの音作りがしやすくなります。
島村楽器に持っていけば、7000円くらいで交換してくれます。
『今のベースが弾きやすいけど、もっとカッコいい音が出したい』ならこのDP123に交換してみてください